第1回「いよいよファイナルを迎える58市町村制覇ツアー」
――この「月刊○○」で取り上げる芸人として、以前から囲碁将棋の名前があがっていたんですけど、58市町村制覇ツアーもろもろで小忙しくてつかまらない噂があって…。
文田 そんなことないですよ~!
根建 絶対ヒマありますって。
――その58市町村制覇ツアーを始めたきっかけは何だったんですか?
文田 よしもとで「全都道府県100ライブ」という企画があって、社員さんに「100のうち神奈川で58ヶ所開催したら? いろんなところ回ったら力つくだろうし」と提案していただいたんですよね。去年の4月21日に茅ヶ崎でスタートして、ちょうど1年ぐらい経ちましたね。4月末現在で50ヶ所終わってます。
――回りましたねえ。
文田 2日連続で同じ駅下りて、今日が駅の右側、今日が左側ということもありましたね。会場規模もキャパ1800人の相模大野グリーンホールから、オールスタンディングで20人ぐらいのところまで。
根建 普通の喫茶店でした(笑)。最初の10ヶ所目ぐらいまではお客さんが何人来るか分からないので、いいホール取ってもらってたんですよ。でもだんだんそれほど埋まらないことが分かって、ライブハウスになったり、喫茶店になったり。プレハブもありましたし。
――そんな小さくて大丈夫なんですか。100人は来るんじゃないですか。
文田 いやー、来ないですね! 100人は入ると思ってたら大甘でした。200人超えたのは2、3回。
根建 50人いたら嬉しい感じで。
――客層は普段の劇場と全然違うんですか?
文田 そうでもないんですよ。全部の公演に来てくれるありがたいお客さんが10人前後いて。場所によっては地元の人がいなくて「なんでここでやってるんだろう?」と思うくらい。
根建 東京でやってもいいんじゃないかって。
文田 普通、ツアーって同じネタで回って、強いネタ1、2本を叩いていくんですよ。でもいつも来るお客さんがいるから、1本は新ネタをかけるようにしたんです。結果、50ヶ所回って、ネタのタイトルでいうと200本はかけたし、新ネタだけでも80か90は作りました。だから去年、お客さんの前で新ネタかけた数でいったらダントツ1位なんじゃないですか?
――意識高いですね。
文田 いや~、やらざるをえなかったんです。
――最後はでかい会場でフィナーレ飾るんですか?
文田 今住んでる鷺沼の、川崎市宮前区でやることは決まってるんです。今のところ2つ案があって、2人だけでやるか、今まで出てくれた人でスケジュールが合う芸人をいっぱい呼んで大々的にやるか……。
――ツアーが文田さんの地元スタートだから、根建さんの地元で終わるわけじゃないんですね。
文田 それはもうやったんです。商店街の人を無料招待してくれたらしく、結構な人が来てくれて。「僕らのこと知ってる人~」と聞いたら、半分以上手が上がったという。
根建 家族が恥をかかせないように頑張ったんで。会場の桟敷席、全部家族でした(笑)。