第1回「ブサイクランキングV2と、石田に投票するファンの実態」
――まずはホットな話題として、井上さんが「よしもとブサイクランキング」V2ということで……。改めてご感想をお願いします。
井上 そうですねえ。世間のみなさまがあれこれおっしゃっていたのと反比例して、芸人仲間からは賛辞の声が多かったです。「すごいな」とか、「やったな」とか、「天才」だとか、そこはよかったなと。
――「天才」? どんなところを褒められるんですか。
井上 自己プロデュースのうまさ。そして、これだけ言われても前向きでいられるハート強さ。まあ、みなさんなんだかんだ言うてますけど、人生の中で貴重な数秒という時間を「井上裕介」の名前を書くのに費やしているわけですから、その時点で僕に夢中なんだなと感じております。
――でも、V2の取り方が珍しいですよね。昔「ブサイクランキング」に名前を連ねてなかったのが、この数年になって飛び込んできたわけですから。
井上 そうですね。もともとは「男前ランキング」の方しか入ったことなかったですし。両方入るのはスーパースターたる所以ですね。好きな人も嫌いな人もめっちゃいる。これはトム・クルーズと一緒。僕、吉本のトム・クルーズなんです。
石田 サイズも少し似てますからね(笑)。
――来年でV3。狙いに行ってますか。
井上 ここまで来たら殿堂入りしたいですねえ。そのことによって、もうランキングに参加しなくていいじゃないですか。つまり、朝早く起きなくていい。
石田 記者会見が早いんですよ。
井上 それに毎回、3月くらいに発表なんです。僕、3月1日生まれなんで、誕生日付近で発表されるのは、あまり気分のいいものではない(笑)。早く卒業したいです。
――みんなが井上さんを意識する時間が短くなるのは残念なんじゃないですか。
井上 いや、もう十分やりましたから!
―― 一方、石田さんは毎回「男前ランキング」の手堅い位置にいますね。
石田 そうですね。井上さんが隣にいる反動やと思いますけど。でも僕のやるイベントって、大体300人入るんですよ。ちょうどそれぐらいの投票数なんですよね。
――投票する人が大体見えていると。
井上 石田さんのファンのリピーター率、ディズニーランド超えてますからね。僕にも来てくれるファンの方いましたけど、年齢が上がると、どこかで去っていくんですよ。でも俺ですらスケジュール知らなかった仕事を出待ちしてたりして、「いつもおるやん!」「どこで情報を入手してんねん?」という方がいっぱいいますから。品川始発の新幹線で大阪に行く時、石田のファンを見たら「あ、石田行ったんや」と確認できますもんね。
――品川の始発に石田さんを見送りに来るんですか!? ということは、石田さんも顔覚えているぐらいの……。
石田 はい。おらんかったら「ん?」となりますもん。逆にその子らが出待ちをトチる時ある(笑)。
井上 えらいもんでそういう子らは俺のこと全く好きじゃないんです(笑)。NON STYLEじゃなくて、石田が好き。たぶん興味ないんでしょうね。近寄ってきません!