ケータイよしもと

よみもの

ロングインタビュー

第1回「THE MANZAI 急遽作った勝負ネタ」


――「THE MANZAI」の決勝大会、1位通過おめでとうございます。一昨年、去年の反省で今年はこうやろうとか考えてました?

村本 毎年、ツアーやってるんですよ。そこで新しいネタを30本40本ぐらいおろして、様子見るんですけど、今年は陣内さんが「漫才に二人の会話がなかったな」みたいなことおっしゃったり、小朝師匠がブログでこうしたらいいと書かれていたのを見て、その部分をツアーでは意識してましたね。あとは僕らしい、相方らしい、誰がやってもできるものではない漫才を作ろうと。


――勝負するネタは早く決まったんですか。

村本 いや、8月までこれでいこうというネタがあったんです。ただそれは面白いけど「THE MANZAI」で日本一になる漫才じゃないなと思って、急遽やめたんです。そこから急ピッチで新しいやつを完成させました。


中川 僕はその引っ込めたやつでいくと思ってたから、「ちょっとやめよう思うねん」言われた時、「やばっ」と。昨年、一昨年は1年前から固めていってたんで。
村本 1年やないやろ。春から夏までにいっぱいネタを作って、それをベスト5ぐらいに絞って、夏からさらにその中の1位を決めるんです。今回はその5つを捨てて、全然違うルーキーを持ってきた感じで。

――それって勇気いりますよね。

村本 そうですねえ。ただその前に「これやったらいけるかな」というのがあったんです。福岡で1回目と2回目のお客さんが同じ公演に出て、1回目の出番で自信あるネタをやったんですよ。次は同じのはやりにくいと思って違うネタやったら、ウケも弱くて、相方がテンパって噛んだりしたんで、舞台で僕がダメ出ししたんです。それがウケて、これはネタになるんじゃないかな、と。

――これは「THE MANZAI」で通用するな、とすぐ思いました?

村本 その後、会場でかけたらどこでもウケてたんですけど……「いくな」は後からか。
中川 サーキットの両方で1位だったんで、僕は「すごいな」と。
村本 急にファン目線で言ってるけど(笑)。大体、それサーキット終わった後の感想やろ?今、作ってる工程の話してるの。


中川 そこは僕がネタを作っていたら言いやすいですけど、作ってないので…、僕としては「すごいな」と。
村本 めちゃくちゃ話薄いやん(笑)。ネタをかけてる途中の話してよ。こいつはその後のエピソードをしたいばかりに、むりやり話持っていてるんです! 工程のリアリティがないんです! ……まあ、こういうダメ出しが漫才になったんですよ(笑)。

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