ケータイよしもと

よみもの

この若手にいろいろ訊く フレミング

インタビュー聞き手 フジジュン

第1回 「医者の道を捨てるとか、頭おかしいですよね?」の巻

――結成3年目のフレミングですが。近況としては、何か状況の変化などはあった?

舟生 劇場の出番とかは増えてきたんですけど、相方の方が一人の仕事がちょこちょこ増えてきていて。
宮本 僕、カラテカ入江さんの“入江軍団”に入ってて。この前も「芸人報道」の“入江軍団特集”に呼んでいただいたり。

――医者だった利点を生かして、電話するだけで問診してくれるんだよね?

宮本 そうです(笑)。あとはライブですね。
舟生 オーディションの機会もなかなかないんで、ライブを頑張って。模索しながら次のステージに行きたいと思ってます。

――宮本くんは医師免許を持ってるという、世に出るには最強の武器もあるしね。

舟生 医者の道を捨ててお笑いやるなんて、頭おかしいですからね!?

――完全におかしいよ(笑)。でも、お笑いの世界が輝かしい未来を捨ててでも、飛び込む価値のある場所だったというのは、夢のある話ではあるよね。

宮本 はい、すごく魅力的に見えましたね。研修医として2年働いて、この世界に飛び込んだんですけど。

――研修医は大したお金ももらえず、すごくこき使われるイメージだけど?

宮本 いや、昔は大変だったけど、僕は30万円くらいもらってましたよ(笑)。忙しさも病院によってで、大学病院とかはすごく忙しいんですけど。

――大丈夫? 忙しすぎて、一時の気の迷いでNSCに飛び込んだとかじゃない?

宮本 気の迷いはそうですけど(笑)、僕はそんなに忙しい病院じゃなかったんで。1年目は普通に仕事してたんですけど、2年目はお笑いをやろう決めていたんで、仕事しながらも頭の中では「どうせNSC行くから」と思ってましたね。
舟生 そんな気持ちで手術現場とか立ち会ったりしてたわけ?(笑)そんなのイヤだよ、手術中に「いいボケ思いついた!」とか。
宮本 手術中はさすがになかったけどね。

――あったら困るよ! でも、こういう話も掴みとしては最高だよね。ものすごく大きな物を犠牲にしてる気もするけど(笑)。舟生くんは元々、下北の美容室で働いていて?

舟生 そうです、美容室で2年間働いていて。両親と祖母が美容師だったんで、美容師一家で育って、自然と美容師を選んだんですけど。気付いたらNSCにいましたね(笑)。

――美容師も1~2年目はキツいよね?

舟生 いや、本当にキツいですね。朝早くて夜遅くて、給料も安くて。もう、他のことは何も出来ない感じなので、“技術を身に付ける場”として割り切るしかないです。

――舟生くんも仕事しながら、「お笑いやりたいなぁ」と思っていた?

舟生 いや、お店で新年会をやった時、「店舗ごとに出し物をやろう」って話になって。「僕たちコントします」って、素人ながらにやったのがめちゃくちゃウケて。それがキッカケと言えばキッカケだったんですけど。お店を辞めて、夏に「お台場合衆国」でアルバイトした時、よしもとの先輩が働いているのを見て、めちゃくちゃ面白くて。ザ☆忍者の大久保さんとたまたまお話をした時、「40万円あればNSC入れるんで、ぜひ来て下さい」って言われて、本気になった感じですね。

――そこで一気に現実味を帯びてくるんだ。

舟生 そう、だから僕をお笑いの道に引きづり込んだ、ザ☆忍者さんには責任をもって売れてもらわないと困るんです!(笑)

掲載の情報・画像など、すべてのコンテンツの
無断複写・転載を禁じます。