ケータイよしもと

よみもの

この若手にいろいろ訊く ザ☆忍者

インタビュー聞き手 フジジュン

第1回 「初の単独ライヴが決まったでござる」の巻

――8月16日に初の単独ライヴ「大海を知らぬカワズくん、井の中を抜け出す」を行う、ザ☆忍者です。

大久保 はい。芸人になる前から“単独ライブ”に憧れていたので、単純に嬉しいです! 学生の頃から、さまぁ~ずさんの単独のDVDを買っていたり、すごい憧れがあって。

――大久保くんはさまぁ~ずのバカルディ時代の単独DVD「なまたまごかけご飯」を見て、芸人になりたいと思ったんだよね?

大久保 そうです。やっぱり単独って特別で、TVとは違う凝ったネタも出来ますしね。
山脇 僕も単独はすごく楽しみですね。結成して間もないけど、ちょっとずつ仕事が増えてきて、そこから単独に繋がって……。

――最近の仕事にも手応えを感じてた?

大久保 いや、手応えは一切ないです(笑)。
山脇 ただ、同じタイミングで単独をやる芸人が他にも何組かいるんですけど、「めちゃくちゃ良いライブにしたい」という気持ちは僕が一番強いと思いますね! 負けるのがすごく嫌いなんで、絶対負けたくないです!!

――お~、頼もしい! 単独のタイトルからも、このライブをキッカケにワンステージ上がりたいという意気込みを感じるよね。

山脇 あ~、きちんと読み取れてますね!

――ありがとうございます(笑)。

山脇 僕はもっと忍者に寄せたような……例えば、「誰じゃ、何じゃ、ザ☆忍者」みたいなタイトルがいいと思ったんですけど、大久保さんが「どうしてもこのタイトルにしたい」って言い張って。でも、タイトルに込めた意味を聞いたら、すごい良い答えが返って来て、感動しちゃって……ね?
大久保 違うんです。山脇が「井の中の蛙、大海を知らず」って言葉を知らなくて。その言葉を初めて知って、感動しただけなんです。

――それはなかなかヒドいね。

大久保 ヒドいですよね?(笑) で、言葉の意味を説明したら、「すごい良いね!」って。僕はそのタイトルにしたかったから、「「井の中の蛙、大海を知らず。されど空の高さを知る」って、続きもあって……」とか、そこから色々説明して。
山脇 野球の例えもあったじゃん! 「日本のプロ野球で4番を打って満足してるのが井の中の蛙で、そこからメジャーに行くのが大海を知るってことだ」って。

――ま、言葉通りの例えだけどね(笑)。

山脇 いや、大久保さんのそういう気持ちに感動したんですよ! 「いつか無限大ホールだけでなく、大海に出たい」って、現状で満足しない人で良かった! って。
大久保 そんな野望を秘めてるわけじゃないけどさ(笑)。以前、このタイトルをBLOGに付けていて。その頃はピンでやってたんですけど、すごく辛い時期で……自分との約束じゃないけど、「いつか、このタイトルで単独をやってやる」と思っていたんです。

――いい話じゃないですか! 結成3年目だけど、元々はお互いピン芸人だったんだね。

山脇 そうですね。大久保さんはそれまで2回解散していて、その時はピンでやってて。
大久保 6ヶ月くらいピンでやってたんですけど、その時期が一番辛かったです。

――じゃ、大久保くんは今までで一番長続きしたコンビなんだ。なぜ、山脇くんとのコンビは長続きしているんだろうね?

大久保 後輩だからかなぁ? 自分がネタを書いて、相方に演じてもらうことが多いんで、それがイヤな人とは続かなかったんです。

――山脇くんとケンカしたりする?

大久保 言い合うみたいなケンカはないけど、どっちもムカついてて、お互いに黙っちゃうみたいなのはありますね。
山脇 でも最近、大久保さんが行動に出すようになって。ムカついた時は黙って部屋から出ていくようになったんです(笑)。
大久保 山脇が僕のヤル気を削ぐことを言うんですよ! もっとネタを練りたいのに、「とりあえず、これでいっちゃいましょうよ!」とか適当に言ったり。だから、そういう時は一度、外の空気を吸いにいって……。

――気持ちを落ち着けると。大人だなぁ!

山脇 それ、大人ッスか? へぇ~、そうかなぁ?(ヘラヘラしながら)

――……今、大久保くんが山脇くんにムカつく理由が、ちょっと分かった気がした(笑)。

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