ケータイよしもと

よみもの

この若手にいろいろ訊く ゆにばーす

インタビュー聞き手 フジジュン

「結成1年、操り人形に自我が芽生えた!?」の巻

――プロフィールでは2013年4月結成にですが、個々の芸歴はもっと長いんですよね?

川瀬 僕が芸歴4年目……ですか?

――知らないよ!(笑)川瀬くんは大学8年通って、NSCに入って?

川瀬 そうです。それで別のコンビを組んで、ゆにばーすを組んで、1年ちょっとです。

――コンビを組んで1年、二人の関係性で変わってきた部分とかありますか?

川瀬 そうですね、相方が今までは操り人形みたいな感じだったんですけど、最近ははらさんにちょっと自我が芽生えてきて。

――ワハハ、泥人形に命が宿ってきた?

川瀬 そうですそうです(笑)。前は僕がネタを全部書いたら、そのままOKやったんですけど、最近は泥人形の中のハードルが上がってきたみたいで。
はら ……ちょっと、当たり前みたいに泥人形って言われてるのが不快なんですけど!


――これは失礼しました(笑)。はらさんは結成時、言いたいことがあっても我慢してた?

はら いや、先輩方を見て勉強させていただいたり、川瀬の意見を聞いたりして、トータルで意見出来るようになって。不本意ですけど、「もっとビジュアルを活かせ」とアドバイスを受けたりして、参考にはしています。
川瀬 去年、THE MANZAIの認定漫才師に選ばれた経験がかなり大きくて。TVでネタをやるというのが二人とも初めてだったので、僕がこうしろああしろっていうのが通じなかったんです。そこではらさんがガッと前に出ることで笑いが生まれたりしたんで、その時くらいから、泥人形に命が宿り始めたんです。

――あはは。THE MANZAIの認定漫才師に選ばれたのは、結成3か月とかでしょ? どんなネタをやっていこうかという部分も、まだ手探りな頃だったんじゃないですか?

川瀬 そこがちょっとコスい話なんですけど、僕は前のコンビを組んでた時、「解散しよう」と思いながらやっていて。2年間くらい「次はこうしよう」というのを探りながらやってたんで、ある程度形も見えて、勝算も見えたところでコンビを結成したところがあって。

――では、ある程度は計算通りだった?

川瀬 そうですね。ここまで順調にいくと思いませんでしたけどね、上手くいきすぎて怖かったですもん(笑)。
はら 私は新しい相方に、ここまでヒドい扱いを受けるとは思わなかったです……。
川瀬 アハハ。はらさんは前のコンビでボケをやってて、はらさんが回すみたいな役割でめちゃくちゃ喋ってて。僕はそれを「全然違う、オマエはそういうタイプじゃないから!」と思いながら見ていて。

――あ~、なるほど。違った角度から見えるはらさんの面白さを見出してたわけですね。

はら 組んだキッカケが、私の特技が“詐欺写メ”で。自分をすごい盛って撮るのが得意なんですけど……。
川瀬 イヤな特技ですよね、“詐欺”って付いちゃってるんだから(笑)。
はら ま、女の子は根本的に可愛く見せたいものなので、詐欺ではないんですけど。その特技で「ネット上だけでやり取りしてた彼氏が、実物を見た時に受け入れてくれるか?」って企画で「笑っていいとも!」に出演して。

――はい、ネットが荒れたアレですね(笑)。


はら そうです(笑)。アレに出た後、「2ちゃんねる」でかなり話題になりまして。
川瀬 それを見て僕、芸人になって一番笑ったんです(笑)。2ちゃんでは叩かれてたというより、面白い顔写真を張り付けられて、「あだ名大喜利」みたいなのが始まってて。

――わははは! 本当に失礼だなぁ(笑)。

川瀬 それが2ちゃんねらーの大喜利魂みたいなものに火を着けたみたいで、答えが全部面白くて。全部どこか当てはまるんですよ!

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