第1回 「大事なのは運。運も実力のうち!」の巻
二人 全っ然良くないです!(即答)
――そうなんだ(笑)。どっちかと言ったら、どっちがモテる?
たい どっちかと言ったら、佐伯ですね。
佐伯 いや、「どっちかと言ったら?」って、3回くらい聞いて、やっと僕くらいで。本当にどっちもモテないです!
たい トリッキーな人は僕に興味持ってくれたりするんですけどね。
佐伯 たいを好きになったら、一生です!
――アハハ。謎めいた感じの男は、女の子にモテるって聞きますよ?
たい 本当ですか? だったら、もっといっぱい来て欲しいですけどね。少しくらいはワーキャー言われたいです(笑)。僕らのお客さんは紳士淑女の方が多くて。学生さんよりも、働いてる人が来てくれる感じで。
――二人とも社会人経験者なんですよね?
たい そうです。僕は大学卒業して、2年弱働いてからNSCに入って。広告関係の仕事をしてたんですけど、旅行会社のパンフレットとかを作っていて。
佐伯 僕は住宅の設計を3年間やって、半年くらい声優をやってました。
――へぇ! 声優としても活動していた時期があったんですね。
佐伯 保険会社のサイトの動画の声とか、どうやっても探し当てられない仕事ですけどね(笑)。ラジオのパーソナリティがやりたくて、文化放送の学校に通っていたんですけど。そこで声優の仕事をもらって。
――住宅の設計はちゃんと製図の勉強とかして、就職したわけでしょう?
佐伯 はい。工業高校の建築科で勉強したんですけど、それもおじいちゃんが材木屋だったから工業高校に入っただけで、別に自分からやりたかったわけではなくて。睡眠時間もろくに取れずに仕事していて、図面にコーヒーをこぼしてビチャビチャにした時、「あ、これは辞めた方がいい」と思ったんです。
――で、二人とも自分のやりたいことをやろうと思って、NSCに入ったと。芸歴3年、8月22日には初単独までたどり着いて。何かを始めるのに遅いってことはないですね。
たい 年いってるからこその焦りはあったと思いますよ。18歳でNSCに入ったら、もう少しダラダラしてたかも知れない。
佐伯 遊んじゃってたと思いますよ。今日みたいな暑い日もはしゃいじゃって、バーベキューとかやってたでしょうね(笑)。
――なるほど。社会人としてお給料貰って、安定した生活してたのを投げうって芸人になったから、覚悟も違うわけですね。
佐伯 でも結局、大事なのは運ですよ。初単独出来たのも、運でしかないと思いますよ。
――いやいや、そこは頑張りもあるでしょう。
佐伯 いや、運です!(断言)面白いとか、面白くないとかじゃなくて、たまたま「彩~irodori~Jr」にいて、たまたま来たお客さんが笑ってくれて、たまたま単独の話をもらった。これは運でしかないです!
――運も実力のうちだって! そんな謙遜しなくていいですよ(笑)。たいくんは初単独やってみての感想はどうでした?
たい 全部初めてのことばかりで、5~6本のネタを一気に作る過程やペースの運び方もやったことないから難しくて。煮詰まった時も、いつもならずっとそのネタのことを考えてますけど。「別のネタを考えよう」って切り替えて煮詰まって、煮詰まったネタばかりがどんどん溜まっていったり(笑)。単独を終えて反省ばかりですけど。それを一度経験出来たのは、すごく良かったですね。